福沢: 改めまして、1月10日に発表された12月雇用統計に対する、アメリカ労働省からの発表を見てみましょう。

【労働省コメント】天候に左右されやすい建設業の雇用者数が大きく回復したほか、家計調査でも、天候が理由で働けなかった人は26万2000人と、労働省によると歴史的傾向に整合する水準だった。

ベン: そうであろう。
このような雇用減少は過去に類を見ないのだ。

福沢: まさに歴史的な状況に直面しているのかもしれませんね。
さて、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月18、19日に開催されます。
その頃までに、アメリカ経済状況をめぐる不透明感が払しょくされているでしょうか?

ベン: 雇用者数の伸びが2カ月連続で低い水準にとどまったことで、量的緩和の縮小を進める米連邦準備理事会(FRB)にとっては頭の痛い問題となっているであろう。
今後のイエレン議長の発言が重要となるのは間違いない。

福沢: なるほど。
この雇用統計を受けて、株価指数先物は反射的に大きく下落しましたが、その後はアメリカ株市場は小幅高で始まっています。
アメリカ債券はデータ直後の逃避買いで価格が急上昇していますが、その後は押し戻されています。
当初はユーロに対して大きく売られたドルも、その後下げ幅を縮小しています。

ベン: 昨年下期の成長率は年率3.7%と力強い伸びを記録しており、持続的な成長へ移りつつあるとの期待が高まっていたのだ。
だが2月3日に発表された1月の供給管理協会(ISM)製造業景気指数が8カ月ぶりの低水準となったほか、1月の自動車販売も振るわず、アメリカ景気への楽観論は試される局面にある。

福沢: そのようですね。
ただし、一方では失業率は市場は変わらずの6.7%を見込んでいた中、2008年10月以来の水準となる6.6%に低下しています。

ベン: これにより、失業率データの基になる家計調査では、雇用が大きく増加しておるのだ。
これは明るい材料であろう。

福沢: また、労働参加率も12月の62.8%から63%に上昇し、明るい材料を提供しています。
労働参加率は昨年10月と12月におよそ35年ぶりの低水準をつけているとのことです。
ベン解説員、これらをまとめますと?

ベン: つまりは、楽観論は勇み足だが失望にはまだ早いと言う事だ。

福沢: ありがとうございます。
それでは次回お会いしましょう。

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