最近の為替ニュースで、よく「テーパリング」というワードを聞かれるかと思います。

テーパリングとは、現在アメリカの中央銀行FRBが行っている量的緩和政策「QE」の、「毎月購入している資産規模を少しずつ縮小していき、その購入をゼロに」していく事を指しています。

つまりは、いきなりゼロにするのではなく、Taperingという英語の意味の通り、「先を細く」「次第に、その量やその大きさ減らす」ということを表現しています。

アメリカは現在、QE縮小によって購入した米国国債と住宅ローン債券を大量に保有しています。

もし、QE縮小途中にこの国債と債権が売却されたとすると、市場は瞬く間にQE縮小前の情勢に戻り、全く意をなさない可能性があります。

それでは政策の効果を無駄にしてしまう可能性があるため、FRBは「ただちにそれらを売却はしない」としておりますが、保有債券等については、償還期間満了まで保有することで保有残高の自然減少を図っているのです。

その一環として、今回の初期段階という意味合いから「テーパリング」という表現を使用していると考えられます。

では、その「金融引締政策」の考えを、ある講演会内でバーナンキ前FRB議長が述べています。

まず、「FRBに預けている銀行の準備預金利子の引上げ」です。つまりは、政策金利引上げのことを指します。

銀行は、FRBが支払っている金利より低くは貸出さないため(損をするからです)、銀行がFRBに預けている「準備預金」の金利を引き上げる事で、その状態を保つことが出来、金融引き締め効果がより発揮すると考えています。

従いましては、FRBのバランスシートが今後拡大したままであっても、金融政策を引締めは可能となるのです。 この発言から、債券売却より先に政策金利の引き上げをするパターンも念頭に置く必要があります。

次に、アメリカが保有している債権などの償還期間をあえて満期を迎えるまで待つか、あるいは売却を進めるのかということに注目を集めておりますが、もし資産を売却する段階になって、景気回復が大きく見込める状態になっている可能性が高いため、売却先も問題なく見つかるのではと、バーナンキ前議長は語っているようです。

このことから、QEによる大量保有債券は一挙には売られず、景気回復を待ってから動き出す、と捉えることが出来ます。

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