FXは少ない資金で多額の通貨量取引が可能となりますが、反面ハイリスクとなるデメリットも理解しなければなりません。確かに、トレードの仕方によっては、短時間で高額な収益を実現することもございますが、必ず予想通りにチャートが動き続けるわけではございません。また、FX外国為替市場は24時間取引できるため、副業として大変人気ではありますが、為替チャートを確認できない日中や深夜の急な値動きによって、資金がすべて損失してしまうといった場合も、当然起こりうるのです。


損失が一定額を過ぎると、「強制ロスカット」が実行される

そこで、FXではこのようなリスクを回避するために、各FX取引会社が、ユーザ単位の契約形態によって取り決めた「自己資本規制比率」というものが存在します。これにより、予想以上の急な為替変動においても、自己資金がその比率に応じて、一定の損失額まで到達した際に、強制的に取引を終了させることが出来ます。これを「強制ロスカット」と言います。強制と聞くと少し感じが悪いのですが、これはトレーダーの資金を守るのと同時に、資金以上の損失が出ないようにしてくれているのでとてもありがたいシステムなのです。

では、どのような時に自己資本規制比率に応じて、「ロスカット」が実行されるのでしょうか。例えば、「50万円の資金」で、1ドル100円で「20万通貨」の取引を行ったとします。当初の予想は、1ドル105円まで上がるのではという市場予想から、「20万通貨の米ドル買建」を行いました。しかし、予想とは反して、1ドル100円から99.50円まで下がり始めました。この時点で手持ちの証拠金は、「10万円含み損で40万円」となっています。トレーダーは今決済すると「-10万円」となることを嫌い、また戻るだろうと信じてそのままにすることにしました。


自分で損切りできない!ロスカットは非情ではなく、あなたを守るためのもの

翌朝になると、1ドル99.50円からついには99円を割り込み、98.80円まで下がってしまったのです。この時点の証拠金は、「-24万円含み損で26万円」となんと資金がたった1日で半分にまで減らしてしまったのです。これにはトレーダーもこれ以上の損失はしたくないはず、損切注文を行うと思いきや、なかなか取引注文の決済をクリックすることが出来ません。それもそのはずです。これまで頑張って貯めてきたお金が、こうも簡単に損失するのですから。結局、今回の注文は証拠金が「-40万円含み損の10万円」となった時点で、強制的にロスカットされました。

少しでも手元に残ったのですから、これを良しとしなければなりません。もしこの自己資本規制比率による「ロスカット」がなければ、このトレーダーは全額どころか、用意していた資金以上の損失を出していたことでしょう。冷静に見ていると「早く決済すればよかったのに」とお思いの方がほとんどだと思いますが、実際そのような状況になってしまうと自分では決済が出来なくなるのです。
このような人間の感情が取引に移入しないようにする必要性があるということをお分かり頂けたと思います。是非、無理のない資金内でのゆとりのある取引単位数量でのトレードを心掛けてください。

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