FXと過ごした15年
FXに携わって15年ほど経ちました。
昔はそれほどFXについて大して勉強してきませんでしたが、ここ数年は真剣に取向き合っています。
最近取り組んでいるEA開発にしても、同様に今までの知識と技術を埋め込みたいと思っています。
ここ数年は資金の増減が激しいですが、なんとなく安定してきたかなと思いながらも、ここぞという勝負にめっぽう弱いのは相変わらずです(;´∀`)
それでも、15年前と比べると比べものにならない知識を得たと思っています。
気が狂いそうになるほど腹が立つ経験を何度もしてきて、アドレナリンが全開になる経験もしてきました。
最近とても気になっている大衆心理を逆手に取る方法が、正解のような気がしてなりません。
日々新しい知識が入ってくると共に、古い情報も整理しながら共存しなくてはいけないのですが、何が正しいのか分からなくなってきました。
なので、FXというもの自体の概念を整理してみることにしました。
FXにおける登場人物
- ヘッジファンド
- 個人投資家
- 中央銀行
- 国家
- 地政学
僕の中での登場人物はこんな感じで、主要人物は「ヘッジファンド」「個人投資家」で、おまけに「中央銀行」「国家」「地政学」って所です。
本当はドラえもんの画像を使って例えたかったんですが、、著作権的にNGなので、著作権フリーのヒーローで例えてみました。
ちなみに、相場の世界にドラえもんは居ない。
助けてドラえもん!
ヘッジファンドと個人投資家
基本的に相場はヘッジファンドがコントロールしていて、個人投資家は今の流れに追従するしかありません。
2018年8月8日に教科書のようなチャートがでたので、コレを参考にして考えてみます。
※日経クローズ後の15時頃から下落
もちろん僕も朝から売っていましたが、下落前の上昇で何個か売りポジションを失いました。
そして、今までのレンジを抜けて下落しだしたタイミングで売りを追加して追従しました。
週足レベルのサポートラインを少し割り込んだ所で、一時的停滞したので、売りを決済し、サポートラインの可能性を信じて買いに転じました。
が、あっさりサポートラインを抜いていき、さらなる下落を続けてくれたおかげで僕はロスカットです(‘A`)
ってのが、この記事を書いている昨日の出来事なのですが、このパターンってよく見るパターンが何個もあるんですよね。
コレをヘッジファンドの仕掛けだと仮定すると、それは僕の中で2個ありました。
1つめは15時近辺に発生した上方向へのだましブレイクです。
※画像で上の☆
2つめは僕がロスカットになったポイントである週足レベルのサポートラインでの揉み合いです。
※画像で下の☆
後になって見てみると、最近では無いくらい急降下しましたが、チャート的によく見るパターンだなと思います。
では、このチャートで何が起きていたのかを考えてみましょう。
これは今までの経験を基に僕が考えた憶測あり、根拠とか証拠ってのはありません。
残っているのはチャートだけです。
何度も同じ事を繰り返さないためにパターンを頭に叩き込むと同時に、どうしてこうなったのか?という理由(憶測)も一緒に叩き込んでください。
とその前に、ヘッジファンドはどうして人の嫌がることばかりするのでしょうか?
ヘッジファンド絡みの話は過去にも記事で書いたことがありますが、探して読むのも面倒なので、この記事を現時点での最新版として記載します。
ヘッジファンドは顧客から預かった大量の資金で相場を動かす相場のプロ集団で、桁違いな売買により大きな利益を生み出しています。
相場を動かすには通貨の売買が必要ですので、ヘッジファンドも通貨の売買を行っています。
※今回は通貨をベースに話をします。
当然、資金を相場に投入することはリスクを伴いますので、可能な限りリスクを減らしたいと思うのは当たり前の事です。

なぜ通貨の価格が上下するのかと言うと、買う人が多ければ上昇し売る人が多ければ下落するというシンプルな仕組みです。
レンジの時は売りと買いのバランスがほぼ一定なので均衡を保っている状態で、トレンドはどちらかの注文が多い状態を示します。
画像のような天秤のイメージで、売りが多ければ下がるし、買いが多ければ上がります。
ヘッジファンドというか、誰もが少ない資金で大きく動かしたいと思っています。

ヘッジファンドは1+1=2にするのではなく、1+1=10にしてしまいます。
損切りによるポジションクローズの動きを利用してそれを実現しています。
相場を大きく下げたいのなら、シンプルに考えて二つの方法があります。
一つは売りのエントリー、もう一つは買いのクローズです。
クローズは利益の有無に関わらず、エントリーの反対売買が行われます。
つまり、クローズには利益確定による決済と、損失確定による決済の二つの意味を含みます。
実際にトレードをしている人なら分かると思うのですが、含み益のポジションを持っていて、利益方向に一瞬で10PIPS飛んだ場合、慌てて利益確定しようと思いますか?
でも、含み損を抱えている人の場合、損失が発生する方向に一瞬で10PIPS飛んだら慌てて損切りしたくなりますよね?
と言うことは、10PIPSの急変動を起こすことによって、損失を抱えている世界中の人たちは一気に慌て出します。
しかも、レンジブレイクに見せかけた場合、余計に慌てますw
少し急変動を起こすだけで慌てて決済する人たちが沢山いるので、少ない投入資金で大きく動かすことが可能になるという訳なのです。
具体的に言うと、仕掛け側は直ぐに利益確定させるつもりで超短期的に大量の注文を入れます。
こうすることにより、天秤のバランスが一気に崩れ、片方に傾き始めます。
傾き始めると、待ってましたと言わんばかりに個人投資家の新規エントリーも増えます。
そして、急変動を作為的に起こして慌てて損切りさせ、価格の変動後に仕掛けエントリーの注文をクローズさせます。
コレにより、またまた天秤の向きが変わりますので、慌てる人たちが出てきます。
進めたい方向への初動を作るために、大量の注文を入れ、個人投資家を利用して流れを作った後、早々と利益確定して撤収。
大きい動きが起きた後、一気に停滞するのはヘッジファンドの撤収と考えています。
大きい地震がいきなり来て、次は本震か?まだ余震はあるのか?収まったのか?みたいなイメージです。
あと、相場は上下運動を繰り返しながら推移していきますよね。
しかもびっくりする位規則的にラインタッチで往復する場面も多いです。
この現象は、ヘッジファンドの仕業なんじゃ無いかと僕は思っています。
何度も同じポイントで反転したり、ラインタッチのように規則正しい動きをし続けることによって個人投資家を飼い慣らしているんじゃないかって。
長期間に渡り飼い慣らされた個人投資家は、次も同じ動きになるという思い込みが生まれます。
そして、誰にでも値動きパターンが予測できる状態を作っておき、一定箇所に損切りポイントを集中させる。
大衆心理的にそれは必然の心理状況だと思いますので、意図的にそういう心理状況を作り上げているのではないかと。
どうでしょう?
自分たちが投入した資金以上の変動をおこし、短期的に資金と利益を回収するイメージを持って貰えたでしょうか?
個人投資家の資金はヘッジファンドの資金に比べれば雀の涙ほどの金額ですが、世界中にいる個人投資家の資金も集まれば桁違いな資金になります。
ヘッジファンドは個人投資家の損切りをエネルギーとして利用するのです。
僕たち個人投資家は悔しいけど、相場を動かす資金がありませんので、大きい流れを作ることは不可能です。
出来ることと言えば、今目の前にある相場に追従して利益を確定させることしか出来ません。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉がありますが、頭はヘッジファンドによる仕掛けなので、奇跡でも起こらない限り狙うことは出来ません。
頭となる初動は仕掛け筋にしかわかりませんからね。
僕たち個人投資家が狙うのは「胴体」です。
胴体というのは、ヘッジファンドが仕掛けて作った流れによって出来たトレンドで、世界中の個人投資家が流れに追従しているので、びくともしないくらい強い安定したトレンドです。
簡単というと語弊がありますが、取りやすいポイントであることは間違いないです。
もう一度言いますが、これは僕の経験による憶測ですのであしからず。
中央銀行

アメリカのFRB、イギリスのBOE、欧州のECB、日本のBOJがとりあえず関係ありそうな中央銀行です。
中央銀行は政策金利を発表しますので、その前後で大きな変動が起きることが多いです。
結果が前回と同様に据え置きでも結構動くことがあるので、正直どっちにぶっ飛ぶかわかりません。
なので、ギャンブルでもしない限り、こういう種類の指標は邪魔で仕方ありません(# ゚Д゚)
ギャンブルになるので、直前にクローズするのが賢いのでしょうけど、良い方向にぶっ飛んでくれる可能性も秘めているだけに、満足しない結果のポジションを持っていたらそのまま挑んでしまうこと個人的に多いです(;´∀`)
こういう発表もヘッジファンドに材料として使われることも多く、助けられたこともありましたが殺されたこともあります。
まぁ、金利近辺はトレードしない方が正しいと思います。
あと、突発的に要人発言で関係者が発言したりもするので、気をつけてと言いたいところですが、注意のしようがありませんのでストップロスを常に入れておいた方が身のためです。
国家・地政学

政治絡みの話で言えば、アメリカのトランプ大統領による政策が注目を集めたり、いまだ不安を拭えていない北朝鮮リスクなんてのもあります。
EU離脱のイギリス、ギリシャショックやスイスショックなんてのもありましたね。
日本に関しては税金で国債や株の買い支えをずっとおこなっているので、ヘッジファンドから常々狙われていますし、アベノミクスなんてのもありました。
震災による被害も相場に影響がでますので、天変地異が起きた場合も注意が必要です。
定期的かつ突発的にこの種類のネタは起きますので、ファンダメンタリズムを重視している人は大事なポイントですよね。
個人的にこの手の話題は気にしても仕方ないので、軽視しているわけではありませんが、僕は気にしていません。
トレンドを作る原因ともなったり、乱高下の原因ともなったりしますが、所詮ヘッジファンドに利用されるだけだと思っているので、値動きを最重要視しています。
まとめ
EA開発もちょっと行き詰まっているので、気分転換に書き殴ってしまい、珍しく超長い記事になってしまいました。
僕たち個人投資家がこの世界で生き抜くにはヘッジファンドを利用するしかないのです。
ヘッジファンドの仕掛けかな?と思う値動きは至る所で見受けられます。
急変動に飛び乗ってしまうと、まんまとヘッジファンドの餌食となります。
そうならないためにも、ある程度の予測をしておくことが大事だと僕は思っています。
例えば、ブレイクを待つ場面で上下に揺さぶってくる可能性、サポートレジスタンス近辺でのブレイク詐欺の可能性等です。
これらが起きる場面というのは、大体じれったい場面で起きることが多いです。
何時間も続くレンジ、破りそうで破らないラインとかですね。
この辺を意識するだけではめ込まれる可能性は結構回避できると思いますし、逆にヘッジファンドの仕掛けを利用する事も出来ます。
相場に携わるならヘッジファンドは切っても切れない関係です。
鬱陶しいくらい関わってきます。
隠しカメラがあるんじゃ無いかと思うくらいw
大衆心理によるアクションが起きやすいポイントで奴らは罠を張っています。
上手く立ち回りましょう。
僕も含めて・・・